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地方創生のカタチ~ローカル編~

  • 執筆者の写真: Kita no Michi 北海道 ドローン撮影
    Kita no Michi 北海道 ドローン撮影
  • 2024年7月16日
  • 読了時間: 7分

<ローカルプロジェクト10000(地域経済循環創造事業交付金)(総務省)>

■ローカルプロジェクトとは、産学金官(民間事業者(産)、大学等(学)、地方銀行(金)、地方公共団体(官))の連携により、地域の資源と資金を活用して、雇用吸収力の大きい地域密着型事業を全国各地で立ち上げる総務省主導のプロジェクトのことです。

■具体的には、地域金融機関等から融資等を受けて事業化に取り組む民間事業者が、事業化段階で必要になる初期投資費用等について、地方公共団体が助成する経費に対し、国が交付金(地域経済循環創造事業交付金)を支出します。

​■平成24年から事業が開始され、2023年8月までに全国で●●事業が採択され、北海道エリアでも27事業が採択されている。

■そのうち、サイト内で優良事業として、道内では5事業が紹介されている。採択事業一覧も公開されている。


■長野県小諸市 「まちなか商圏再生に向けた民間活力型公共施設活用事業」 ■徳島県美馬市「休業したガソリンスタンドの復活整備を通じた、 地域経済の活性化等、地域の発展を図るための環境整備事業」


❶ 遊 休 施 設 ( 古 民 家 等 の 空 き 家 、 空 き 公 用 施 設 、 廃 校 等 ) の 有 効 活 用

■北海道鶴居村 (令和3年度) 鶴居村クラフトブルワリー事業 ▶日本初の廃校となった小学校の体育館を活用したクラフトビールブルワリーを整備。物販や 見学スペースも設け、観光客やビール醸造を学びたい人々を受け入れ、交流できる場所とす るとともに、地域資源を生かしたクラフトビールを新たな特産品・観光資源として活用。


■香川県小豆島町 (令和5年度) フードロス削減、空き家活用に よる瀬戸内産海産物、農畜 産物加工食品の製造および EC販売事業 ▶空き家(古民家)を加工食品製造所及び事務所にリノベーションし、瀬戸内産の海産物 (いわし、えび等)を使用した新たな加工品や地元農畜産物の加工食品製造販売事業 を展開。地元農畜産物加工品の原材料には、地元産品の廃棄対象品や規格外品を使 用することでフードロスも削減し、小豆島のブランドを積極的に発信。


❷ 観 光 拠 点 ・ 宿 泊 施 設 の 整 備

■奈良県宇陀市 (令和4年度) 「郷」-室生 国際文化・観 光・産業・医療交流の拠点の 推進事業 ▶旧和食店を、食事の提供、土産物の販売、宿泊テレワークの出来る施設としてリノベーション し、医療サービスと観光を組み合わせた医療ツーリズムの拠点としての整備。「茶道」、「華 道」、「書道」体験や「着物の着付け」等、文化教室や観光案内も実施。


■福井県若狭町 (令和4年度) 若狭の自然と歴史文化を活 かす森の宿泊施設新設事業 ▶歴史文化遺産「若狭熊川宿」と自然豊かな周辺山間部をつなぐ若狭アドベンチャーツーリ ズム事業を展開するため、拠点となる宿泊施設を整備。若狭の伝統食や地域の海産物も 提供することで、観光資源としての魅力向上と地域経済の好循環を創出。


❸ 地 元 農 林 水 産 物 を 活 用 し た 6 次 産 業 化 、 新 商 品 開 発 の 促 進 等

■奈良県王寺町 (令和4年度) オリーブ産業の創出による地 域活性化事業 ▶オリーブ搾油機を整備し、オリーブオ イルの販売や大学と連携してオリーブを活用したスイーツ や化粧品などの商品開発、地域ブランディング等、オリーブを活用した町作りを推進。

■高知県四万十市 (令和5年度) 四万十産川のり(青のり及び 青さのり)の陸上養殖事業 ▶水産資源保持の取り組みとして、高知大学および関連事業者の協力のもと、陸上養殖場を 整備し四万十川のりを生産することで、市内業者が地域性のある食品を通年入手できる体 制を築く。ふるさと納税返礼品などで扱い、知名度を向上させていき、地域ブランドを存続さ せる。


❹ 伝 統 工 芸 品 等 の 再 生 ・ 伝 統 技 術 の 継 承 ■福岡県芦屋町 (令和2年度) 茶の湯釜の名品、芦屋釜の 復興と地域ブランド創出事業 ▶工房・ギャラリーを建設し、400年前に製作が途絶えていた「芦屋釜」をはじめとする芦屋鋳 物の製作技術の継承を行い、新たなる地域ブランドの創出による地域活性化を図る。


■徳島県 (令和5年度) 滞在型宿泊施設構築による 世界農業遺産「にし阿波の傾 斜地農耕システム」の伝承 ▶世界農業遺産である「にし阿波傾斜地農耕システム」を未来へ伝承するため、徳島県美馬 郡つるぎ町貞光の家賀(けか)集落において宿泊施設を整備し、滞在型「にし阿波傾斜地 農耕システム」体験サービスを展開。


❺ バ イ オ マ ス 、 廃 棄 物 等 の 地 域 資 源 を 活 用 し た 地 域 エ ネ ル ギ ー 事 業 岩手県久慈市 (平成27年度) ハウス内環境制御と木質バイ オマスエネルギーを活用した菌 床しいたけ栽培による地域経 済循環創出事業 ▶ ICTを活用したハウス内温度、CO2濃度等の監視制御システム及び低コスト高断熱ハウス を導入。久慈地域の木材の残材等を活用した木質バイオマスエネルギーの熱エネルギーを供 給し、安定した菌床しいたけの栽培、環境負荷の低減を図る。


■長野県佐久市 (令和2年度) 循環型醸造事業~ Ferment Base ▶工場跡地をリフォームし、世界初、エネルギー源の確保から原材料まで全てを自然素材で賄 う持続可能な製法の「どぶろく」製造を行う。薪ボイラーを整備し、エネルギー源として、地元 産の間伐材を活用。


❻ 醸 造 所 、 ブ ル ワ リ ー 、 ワ イ ナ リ ー 等 の 酒 造 関 係 の 事 業

■長野県長野市 (令和4年度) 長野市中山間地域でのワイ ナリー建設・ワインブ ドウ園造園事業 ▶耕作放棄地にワイナリーとワインブドウ園を建設、造園し、市内で初めてとなるワイン醸造所を 整備。市内でワインブドウの栽培・醸造から販売まで完結する体制が構築でき、完全な NAGANO WINEとしてGI長野認定を持つ世界基準のワインを製造。


■東京都町田市 (令和6年度) 武相ブリュワリープロジェクト~ 地産地消のクラフトビールで地 元飲食店と武相エリアを活性 化!!~ ▶地元を愛する飲食店を中心とした地域土着の企業10社がクラフトビール醸造所併設型のビ アレストラン「武相ブリュワリー」を町田駅前に新設。農商連携により、町田産ホップや大麦を 一部使用した、町田産クラフトビールの醸造、販売や地域産の食材も提供し、町田の食文 化の向上と魅力発信を図る。


<小規模事業>

■福井県若狭町 (平成29年度) 「街道シェアオフィス& スペース菱屋」開発事業 ▶築130年の古民家をシェアオフィス及びイベントスペースにリノベーションし、環境ア クティブティや健康促進に関する事業者を誘致することで、昼間人口及び交流人 口の増加を図る。 ■兵庫県 (令和元年度) 香住高校生と連携した商 品開発と安全・安心な但 馬産水産物の供給力強 化事業

▶地元高校生と連携し、若年層に魅力のある水産物の新商品を開発するとともに、 これまで目視で行っていた計量作業を機械化することで量産体制を整え、商品生 産体制を構築する。


■奈良県宇陀市 (令和元年度) 木造校舎滞在型 ゲストハウス整備事業 ▶長期滞在者にも対応可能なゲストハウスを整備し、地元食材を使っての食事の 提供や地域の方々との交流拠点とする。日本文化体験や森林資源を活用した 自然を楽しんでいただくことで、交流人口の増加や定住促進につなげる。 ■岩手県花巻市 (令和3年度) ヒエヌカオイル製造及び 関連製品開発連携事業 ▶ヒエヌカを圧搾抽出、精製、ろ過し「ヒエヌカオイル」として製造、販売するため、搾 油機などの機材を整備し、化粧品・スキンケア分野での新たな素材としてヒエヌカ オイルを製造、販売する。 ■島根県浜田市 (令和4年度) パティシエが創る 地域の笑顔 ▶観光農園内のカフェスペースを洋菓子製造施設に改修し、独立志向の若者(パ ティシエ)の開業をバックアップし、地域資源を活用したスイーツを製造、販売する。 ■新潟県佐渡市 (令和6年度) 佐渡島の特殊性の高い 地域文化・食文化の振 興事業 ▶地域の特色を生かした食事とアクティビティを提供するレストランチェーンの先駆けと なる店舗を整備。佐渡島で生産される食材に、文化という情報が付与されること でより付加価値が高まり、来島者数の増加や地域経済の好循環を創出する。

 
 
 

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